SCP-XXXX-JP - 有象無象の一人
この小説のような何かについて
このテクストは東方ProjectとSCP財団の二次創作です。 SCPネタは分からない方には怪文書、分かる方は目が肥えているという扱いづらいネタ。それでもやってみたかったのです。
初出は東方創想話の「SCP-XXXX-JP-D - 有象無象の一人」 ()です。結局、二番煎じの域を出ない作品となってしまいました。
SCP-XXXX-JP
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは少なくとも地下██mにある収容室に収容してください。収容室の気温は常に██℃に保ってください。収容室の壁や扉は十分な強度を保つようにしてください。SCP-XXXX-JPの要求は原則却下されますが、例外として児童書と最低限の食料品は認められています。これらの収容室に搬入する物資には生きた小動物が混入していないことを確認する必要があります。
1ヶ月に1回の頻度で収容室とその関連設備を殺虫処理することが義務付けられています。ただし、殺虫剤の使用により、SCP-XXXX-JPが致命的な傷害を被る場合があります。殺虫処理の際は「SCP-XXXX-JPに対する各種殺虫剤の使用に関するガイドライン」に従いつつ、SCP-XXXX-JPの挙動に注意し、殺虫剤の使用量を調節してください。これは、実験で殺虫剤を使用する際も同様です。ただし、非常時には収容室とその関連設備全体にAクラス殺虫剤を使用することが許可されています。
実験で使用した小動物は全て24時間以内に殺処分してください。また、インシデントXXXX-4により、SCP-XXXX-JPを「幻想郷」由来と見なされる他のSCPオブジェクトに曝露する実験は現在延期されています。
SCP-XXXX-JPから半径██m以内の範囲に立ち入るあらゆる職員は寄生虫検査に合格する必要があります。対象の職員は1ヶ月に1度、寄生虫検査を受けてください。
説明: SCP-XXXX-JPは10歳以下の人間の女性に近い容姿をした生命体です。ただし、頭部に昆虫の触角に形が似た棒状の器官があります。SCP-XXXX-JPは自身を「蛍の妖怪である」と主張しています。SCP-XXXX-JPの調査を担当した職員は、SCP-XXXX-JPの思考や知能は情緒不安定な幼い子供のものと似ていると報告しています。しかし、SCP-XXXX-JPは空中を自在に浮遊することができ、また、見た目に合わず、強い力を発揮することができます。そのため、SCP-XXXX-JPの取り扱いには十分に注意する必要があります。
SCP-XXXX-JPは「蟲」を操ることができると主張しています。実験により、SCP-XXXX-JPは少なくとも半径██mの範囲内にある特定の種類の小動物の行動を操作することができることが確認されています。SCP-XXXX-JPが小動物を操る方法は明らかになっていません。「蟲」に該当しうると考えられる生物の種類の多さから、SCP-XXXX-JPの言う「蟲」にどの生物が該当するかを完全に調べることは困難であると見なされています。なお、今のところ、昆虫████種、昆虫を除く節足動物███種、環形動物██種、扁形動物██種、陸貝██種をSCP-XXXX-JPは自由に操作できることが確認されています。詳細な実験の記録は付属文書「SCP-XXXX-JPの操作可能な小動物に関する実験記録」を参照してください。また、日本海裂頭条虫に寄生されたDクラス職員を用いた実験で、[編集済]。このことにより、SCP-XXXX-JPに関与する職員は寄生虫検査を受けることが義務付けられました。
SCP-XXXX-JPの体は物理的な傷害に対して大きな耐性があることが確認されています。[編集済]による傷害も、2日で完全に回復しました。しかし、SCP-XXXX-JPに殺虫剤を使用するとSCP-XXXX-JPに大きな影響を与えることができます。SCP-XXXX-JPが殺虫剤の影響を受ける理由について詳しいことは分かっていませんが、SCP-XXXX-JPの頭部の触角状の器官に関係すると考えられています。詳細な実験の記録は付属文書「SCP-XXXX-JPに対する各種殺虫剤の影響に関する実験記録」を参照してください。また、気温が██℃以下の場合でもSCP-XXXX-JPの活動は鈍るようです。
SCP-XXXX-JPは菓子や果物、[編集済]を与えることを条件に協力を要請すると、実験に協力的になることが多いです。
SCP-XXXX-JPは別件の調査に当たっていたエージェント・████により████という山地で偶然に発見されました。発見当時、SCP-XXXX-JPの体は大きく損傷しており、また半透明な状態でした。意識も失っており、当初は「半透明な動物の死体」の実体の一つとして収容されました。収容後に損傷は徐々に治り、また、光への透過性も失われました。SCP-XXXX-JPが当初半透明だった理由は明らかになっていません。その後、「蟲」を操作する能力を用いて収容違反を起こし、[編集済]の被害を出したことから、SCP-XXXX-JPの小動物を操作する能力が明らかになりました。以後は「蟲」が操作可能な範囲に侵入することを防ぐため、少なくとも地下██mにある収容室に収容されることになっています。
SCP-XXXX-JPは「『幻想郷』という場所から来た」と主張しています。同時期に複数の場所で発見された5█件の知性あるSCPオブジェクト(SCP-YYYY-JP、SCP-ZZZZ-JPなど)も同様の主張をしており、また、それらのSCPオブジェクトも自身を「妖怪」であると主張しています。しかも、それらのオブジェクトもSCP-XXXX-JPと同様に発見時、損傷を負ったうえに半透明の状態でいて、収容後に回復しました(これらのオブジェクトも以前は「半透明な動物の死体」の実体の一つとして扱われていました)。このような共通する特徴から、これらの5█件のSCPオブジェクトは全て「幻想郷」で制作されたまたは誕生した生物である可能性があります。「幻想郷」は地名であると推測されていますが、具体的に何をさすのかは明確には分かっていません。なお、インシデントXXXX-4により、SCP-XXXX-JPを「幻想郷」由来と見なされる他のSCPオブジェクトに曝露する実験は現在延期されています。